2017年11月5日の新日本プロレス POWER STRUGGLE 大阪大会が開催された。大会の目玉として棚橋弘至の持つインターコンチネンタル王座に飯伏幸太が挑戦する選手権試合、スーパージュニアタッグリーグの決勝、USヘビー戦やNEVER王座戦、IWGPジュニアヘビー王座戦とタイトルマッチも多数。
棚橋と飯伏が引っ張りに引っ張ったIC王座戦はどのような展開を迎えるのか、また先日帰国直後にIWGPjrヘビータッグ王者となったROPPONGI 3Kも見所となる。
今回は第7試合の感想を紹介。
第7試合の見どころ
●ウィル・オスプレイ [エビ固め] ◯マーティ・スカル
10・9の両国大会で5度目の戦いでKUSHIDA超えを果たしたオスプレイに挑戦を表明したスカル。RPW・ROHでよく戦う両者がどのようなタイトル戦を繰り広げるのか。
そして試合後には高橋ヒロムの登場はあるのか。挑戦することができるのか。
試合展開
しっかりしたレスリング展開
先にスカルが入場。次にベルトを掲げオスプレイが入場。レフェリーチェック前に睨み合う両者。
ロックアップから始まり、すぐにスカルがバックを取ってから持ち上げグラウンドへ。上からがぶるスカルと回転して脱出しようとするオスプレイ。スカルがフロントネックロックを仕掛け立ち上がると、オスプレイが腕を取り回転して左腕を絞り上げる。
前転して腕のねじれを解くスカルが逆に左腕を決めながらオスプレイを投げる。ダウンしているオスプレイの左手首を離さず決め続けるスカル。
小さなヘッドスプリングを繰り返すオスプレイは大きく跳ね上がり立ち上がった手首を取って投げを狙うも、スカルはこれを読み先に前転して回避する。
再びロックアップしようとするもオスプレイがすぐに左腕を取り絞り上げる。前転して逃げようとするスカルの足を掴みレッグロックに行こうとするも、スカルはこれを回避。側転してバランスを取ったオスプレイはハーフダウンのスカルにキックを見舞うも、スカルは寝そべって避ける。そこへオスプレイがムーンサルトを狙うもスカルは回転して起きる。避けられたためプレスに行かずそのまま着地したオスプレイだが、ロープ側でアームホイップをされる。
ロープに両足がぶつかり戻ってきたオスプレイを捕まえたスカルは引き込んでエビ固めを狙うも、倒れているオスプレイが下から両足で押しのける。ロープにぶつかり戻ってきたスカルをオスプレイは両足で支えて宙に浮かせ、スカルを立たせたタイミングで飛び上がり肩に乗る。そしてそのまま前転してローリングクラッチホールド。カウント2でスカルが返す。
再度ロープ側でアームホイップするスカル。さっきと同じようにロープにぶつかり戻ってきたオスプレイはその反動を利用してアームホイップ。起き上がった両者、スカルのショートレンジのラリアットをかわしたオスプレイがレッグシザースホイップ。立ち上がってドロップキック。スカルがたまらず場外へエスケープする。
観客を煽るオスプレイ、場外へ飛ぶように見せかけ飛ばすバック転してからリング中央でポーズを決める。
エプロンサイドで挑発するスカル。駆け寄るオスプレイの足を払うが、オスプレイに蹴り飛ばされる。場外戦となりスカルがショルダースルーで鉄柵の外にオスプレイを飛ばすが、オスプレイは着地。エルボーでスカルを弾き飛ばし、鉄柵を使ったスワンダイブを狙うがスカルが鉄柵を蹴ったことでバランスを崩し転落、腹部を鉄柵で強打する。観客席へオスプレイを投げ飛ばすスカル。さらに打撃を入れる。リングにオスプレイを戻す。
感情がむき出しになる叩き合い
スカルはオスプレイの左腕を決めながら持ち上げて落とし、ストンピングで左腕を狙い続ける。再び左腕を決めて持ち上げ落とす。ハーフダウンで苦しんでいるオスプレイの頭を蹴る。何度も蹴りを入れるがオスプレイが怒り立ち上がる。オスプレイはエルボーで反撃するも膝蹴りで返されロープへ振られる。これをハンドスプリング式レッグラリアットで切り返す。
スカルのショートレンジのラリアットをブロックし、膝蹴り、チンクラッシャー、ミドルキック、コーナーに倒れかかっているスカルにヨーロピアンアッパー。崩れ落ちるスカル。場内の歓声を呼びこんでから、ドロップキック!コークスクリューのセントーンから体固め、カウント2で返す。
立ち上がるスカルに対してエセックス・デストロイヤーを狙うもショルダースルーで返されるが着地。前蹴りを入れてスカルをコーナーへ振る。
スカルがロープを蹴って戻ろうとするが足を滑らせてしまい、左足への片足タックルのようになる。オスプレイはこれを回転して崩し、両膝で抑えエビ固め、これを逆にスカルが切り返しフォール。さらにこれをオスプレイが切り返してフォール。さらにオスプレイを回転させスカルがローリングクラッチホールドの形でフォール。さらにオスプレイがこれを返しエビ固めでフォール。さらにスカルがこれを返してフォール。これをオスプレイがカウント2で脱出。
立ち上がったオスプレイが前蹴りを入れロープに走ったところをカウンター狙いで蹴りに行くモーションを見せるスカル。これを察知して顔をガードをするオスプレイだったが、スカルは頭を蹴らずジャスト・キリングと叫び左足にキックを入れる。
好機と見たスカルがロープへ走るもカウンターでスパニッシュフライ!オスプレイがスカルを起こしエルボーを叩き込む。ここから維持の張り合いで張り手合戦が繰り広げられる。オスプレイが強烈なエルボースマッシュを入れると、スカルの逆水平チョップ。これが喉に入り悶絶するオスプレイ。
コーナーで苦しんでいるところへスカルが飛びかかるがオスプレイがするりとセカンドロープに乗せ、首をコーナーマットに固定してトラースキックを入れる。そのまま叩きつけるように押さえ込み。2で返すスカル。
スワンダイブ式フォアアームを狙うオスプレイだったが、スカルがエルボースマッシュでこれを迎撃。追撃でブレーンバスターを狙うがオスプレイがスタナーで切り返す。場外へ転げ落ちるスカル。
場外のスカルに向かってトルニージョを敢行!しかしスカルは避けていたため、そのまま着地、自爆は回避する。スカルがエプロンサイドからトラースキック。エプロンを使ったスイング式DDT、エプロンサイドを使った投げっぱなしのブレーンバスター。
リング中央でオスプレイに逆水平チョップを叩き込む。オスプレイも反撃のチョップを返すものの、喉を狙ったスカルのチョップが強烈で反撃を断ち切られてしまう。
スカルのラリアットを防いでリバースのDDTの体勢に持っていくも、スカルが体を入れ替えて反対に持ち上げる。一回転して着地し、オスプレイがスカルを持ち上げるも
スカルの膝蹴りが頭部に命中して技が解けてしまう。
見えない角度からのトラースキックがスカルの左あごに入り膝を着くと、延髄に強烈な裏拳を入れてダウンさせる。そしてリバース・ブラディ・サンデーのように叩きつける。
そしてセカンドロープからのムーンサルト!スカルが回転して避けると着地し、これを追うようにそこからムーンサルト!さらに逆に逃げたスカルを追うようにシューティングスタープレス!
トップロープに飛び乗りシューティングスタープレスをするが、剣山ブロックされてしまう。そのままスカルが丸め込みカウント2。スカルがオスプレイを起こし、アルゼンチンバックブリーカーからの頭部へ蹴りを入れるパーティーズ・オーバー。エビ固めは2で返す。ダウンしているオスプレイの右手首を踏みつけ、指折り、手へのフットスタンプ。
オスプレイの指を持ちコーナーへ追い詰めながら指折りを狙うが、オスプレイは脱出して逆にコーナーマットでスカルの頭をロックする。そこにオスプレイはトラースキックを狙うがスカルがカウンターのキックを入れる。
思いがけない結末から4ウェイマッチ
ロープへ走ったスカルにキックを入れるオスプレイ。スカルもジャスト・キリングで返そうとするが、躱されて逆にトラースキックを受けてしまう。倒れこむスカルはロープの反動を利用してラリアット!オスプレイは一回転するが着地してサマーソルトからの延髄斬り!
そのあとあ互いのラリアットを掻い潜り相討ちのラリアット!スカルが打ち勝ちオスプレイは一回転してダウンする。そしてスカルがエセックス・デストロイヤー!?オスプレイがかろうじて返す。
クロスフィエス・チキンウイングで決めにかかるスカル。オスプレイもロープを掴もうとする指を取られるピンチに。バックエルボーで逃れようとするが、スカルは背後から飛びついてチキングイングを狙い続ける。
強引に持ち上げロープにスカルを乗せてからキック。トップロープにぶら下がっているスカルに対してコーナーからシューティングスタープレス!フォールもカウント2。
コークスクリューが腰にヒット、続けてオスカッター!しかしこれを空中でスカルがキャッチし、クロスフェイス・チキンウイングを決めにかかる。しかしオスプレイが体を回して逆にフォール。しかし、これを返し逆にスカルがフォールする!これががっちり決まりカウント3が入る!
マーティ・スカルがIWGPジュニアヘビー戴冠!
オスプレイが抗議するも裁定変わらず。そしてKUSHIDAが登場する。そして次の挑戦を表明するが、オスプレイがこれに反発。オスプレイが挑戦を表明する。
そこへ高橋ヒロムが登場!
かつてオスプレイにパンチを喰らい、スカルに指折りをされた高橋ヒロムがヘッドギアとグローブをつけて完全防備で登場する。そして4人一緒に戦うことを提案する。
パフォーマンスの途中でスカルがマイクを取り上げ、フェイタル4ウェイマッチを受諾する。
第7試合の感想
オスプレイというとド派手な飛び技なイメージだが、スカル相手にしっとりとしたレスリングを展開。プロレスの序盤はこれがいい。スカルがこの形でベルトを獲るとは思わなかったが、結果的にはいいのではなかろうか。中盤の左腕攻めはチキンウイングへの布石だとわかっている人はどのくらいいるだろうか。ただ、スカルは持ち技が少ない印象。もっとバリエーション増やして左腕を痛める技がある方がチキンウイング・クロスフェイスにはいいと思う。あと指折りで場内が沸くのは凄いと思う。よくぞそこまで確立した。
オスプレイがくるくる回り始めるとよくわからなくなる。これはもう新しいプロレスなんだな、と感じる。そして、外国人同士が張り手の打ち合いをすると珍しいものを見た感じなる。感情が出て面白かった。
そしてフェイタル4ウェイ。色々といい意味でWWE要素を持ち込んでいるのだろう。じっくり見たい人には評判悪そうだが、派手な試合が見たい人には面白い試合形式。全員が持ち味発揮できれば豪華な試合になるだろうと期待している。高橋ヒロムもいい味が出てきた。
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