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毎日をエネルギッシュに過ごしたい! 中邑真輔に学ぶ、滾らせ方

2018年1月、小室哲哉引退や有安杏果卒業など電撃的なことが話題を集める中、海外よりとんでもないニュースが飛び込んんできた。
WWEのロイヤルランブルで元新日本プロレスの中邑真輔がロマン・レインズを場外に落とし優勝を決めた。また、同大会で初めて行われた女子によるロイヤルランブルでもASUKAが優勝し、日本人による快挙が成し遂げられたのである。
中邑真輔のアメリカでの成功は、「滾る」ことで興奮状態を高い位置でキープしたことが大きな要因である。今回は中邑の「滾る」について検証してみる。



中邑真輔とは

日本人では誰でも知っている、また今回のロイヤルランブル優勝で全米に名を轟かせた日本人でもある中邑真輔であるが、もしかしたら全く知らないという人もいるかもしれない。
なので、釈迦に説法になるかもしれないが少しだけ説明したいと思う。

中邑は元々は新日本プロレス所属の選手で田口隆祐や後藤洋央紀を同期である。会社の期待も大きく、早くからG1出場など抜擢されていた。レスリングだけでなく総合格闘技の経験もあった事から、プロレスの試合だけではなく総合格闘技の大会にも出場している。

2000年代から続くプロレス低迷の時代の中、棚橋とともに新日本を支えてきたレスラーでもある。また、インターコンチネンタル王座に拘りを持ち、防衛と再挑戦を繰り返してその価値を高めていった。

また、「イヤァオ!」といった独特の言い回しや大きくのけぞったり、小刻みに震えて見たりと表現を持ち、現在でも他の誰れともかぶる事がないアピールを行っている。このアピールや言動は欠場中の田口に多大なる影響を与え、田口のキャラクターが浮上するきっかけともなった。

滾るとは

中邑の代名詞といえば「イヤァオ!」である。技で言えば「キンシャサ(ボマイェ)」ではあるが、感情が高ぶるときに発せられる「イヤァオ!」。そして大きく仰け反ったり、小刻みに足踏みする様も感情の表れである。

この類を見ない独特の感情表現はその後の中邑を大きく成功させることとなったのだが、中邑はなぜこのような形で感情が表現されるのか。

それは中邑の持つ興味関心の火種に火がつくことで気持ちが「滾り」、強烈な興奮状態になるからである。

「滾る」の状態

この「滾る」であるが、中邑の興奮度合いによって表現が変わってくる。また滾り度合いが高くなると身体能力が5~10%向上する事がわかっている。中邑は「滾る」ことで身体能力を引き上げつつ、パフォーマンスへ昇華した良い例である。

「滾らねぇよ」 興奮度0〜20%

文字通り、相手に対して興味関心が無い状態。相手との対戦に面白みを感じていないため脳が想像することを拒否している状態。

「滾らせてくれよ」 興奮度21〜50%

若干、相手に対して関心を持っている状態。ただ対戦時のイメージがわかないため大きな興奮につながっていない。外的な刺激を相手に要求し、刺激を受ける事ができれば滾り度合いが一段上へと上がり最低滾り点を超える事もある。

「滾ってきた」 興奮度51〜70%

ちょっとした興奮状態。最低滾り点を超えているのでしばらくの間、興奮状態は持続する。相手との対戦で得られる興奮の度合いが増す。

「滾ってる」 興奮度71〜90%

なかなかの興奮状態。最低滾り点を大きく超えているのでしばらくの間、興奮状態は持続する。相手との対戦で得られる興奮のより度合いが増す。味覚が敏感になり、食事が美味しく感じる。

「イヤァオ!」 興奮度91〜100%

興奮状態のピーク。滾るの最終形で、いろんな面で最高潮の状態。興奮を抑える事ができないため、思わず大きく仰け反ったりする。個人差にもよるが身体能力が5〜10%上昇する。ただ、この状態に突入した後、興奮が覚めた時に虚脱感が半端ない。

毎日をエネルギッシュに過ごすため

この「滾る」はどちらかといえば気功に近いものがある。そして気功と同様に「滾る」をコントロールする事ができれば、誰でも毎日をエネルギッシュに過ごす事ができる。

これは中邑のように鍛えた人間だからできるということではなく、誰でもできるのである。ただ、体は鍛えた方が何かと望ましいということはある。

「滾る」をコントロールする、つまり意図的に滾らせるには「腰を落とし丹田に力を寄せる」と「血流を循環させるための小刻みな振動」が必要である。別に中邑真輔のように構えて仰け反ったりする必要なく、通勤時やオフィスでも簡単に行う事ができる。

ビジネスシーンで「滾る」をコントロールする事ができれば、劇的にパフォーマンスを向上させる事ができ、相手にも好印象を与える事ができるのである。
ただ、滾りすぎたために周りに人がいる中で「イヤァオ!」とか言ってしまわないように注意したい。

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