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「オレたちは1+1で200だ。10倍だぞ10倍」テンコジの定理(コヒマの定理)を証明する

数学の世界にはかつてフェルマーの定理と呼ばれるものが存在していた。数世紀も解読されなかったこの定理には賞金がかけられ、プロアマ問わず多くの数学者がその証明にチャレンジしどうにか証明がなされた。プロレス界にもある数学の定理が存在する。それは天山広吉・小島聡が投げかけたテンコジの定理(もしくはコヒマの定理)と呼ばれ、詳細は闇に包まれていた。数多の数学者も手をつけていないこのテンコジの定理(コヒマの定理)を改めて考察する。



テンコジの定理とは

釈迦に説法かもしれないが、テンコジの定理の前にテンコジのことを改めて説明する必要がある。当時新日本プロレスには一匹狼で活動する蝶野正洋やヒロ斎藤がいた。そこへ平成維震軍に対し反旗を翻した天山広吉が合流。3人がユニットとして活動する。のちにこの集団はnWoジャパンへと変貌を遂げていく。nWoジャパンが活動中に怪我により蝶野が長期離脱となり、戦力不足を補うために小島聡をスカウト。小島はnWoジャパンに入る。nWoジャパンで一緒になるも最初はすんなり行かなかったが、徐々に馴染んでいき、IWGPタッグ王座戦線を盛り上げる名タッグチームへと成長する。

テンコジの定理とは「1+1は2じゃないぞ。オレたちは1+1で200だ。10倍だぞ10倍」という小島聡の発言から生まれた。1999年3月5日の「HYPER BATTLE '99」後楽園ホール大会にて行われた天山・小島・ヒロ斎藤vs越中詩郎・佐々木健介・永田裕志戦後に飛び出した言葉である。

のちに小島本人より計算間違いと発表がされるも、いつか証明されるべき問題として現在も残っていた。ちなみにコヒマの定理とはメキシコ人がこの定理を語るときにこのように表現する。

テンコジの定理を証明する

テンコジの定理を証明するとは「1+1は2じゃないぞ。オレたちは1+1で200だ。10倍だぞ10倍」ということを証明することになる。通常の算術であれば1+1は2である。しかし、ここでは200としている。そして10倍でなのである。この部分が多くの人に誤解を与えていた。単純に四則演算で考えれば成り立たないからである。小学生でも間違えない計算のため、ネタとして拡散されたのだが実は間違いではない。

この定理を考える上で仮説を立てる事が絶対必要であり、そこに気付かず小島の計算間違いと思った人こそ実はネタにされるべきなのかもしれないのである。

超人パワーを使った仮説の設定

この定理を証明するには、まず仮説を立てなければならない。仮説を考えると「1+1=200であり、かつ10倍である」になる。この仮説を証明していくことにする。

まず「1+1=200」の解明になる。等式で考えれば1+1=2が200になるということはありえない。つまりこの時点で証明は否ということもできるが、解答としては正しくない。この1と200には単位の違いが存在している。
つまり1は人数が単位になるものの、200の単位は実は超人パワー(cpw)を表しているのである。

この超人パワーの単位は成人男性の一人の力強さを1cpwを基準として算出されている。参考までに言えばバッファローマンは1000万cpwである。

このことからも天山と小島の保有しているパワーは100cpwということから「1(天山)+1(小島)=200(cpw)」が成立することが証明された。

過剰加減処理による計算

次が「かつ、10倍である」だが、前提条件が不足している。比較対象が明確になっていないため、様々な憶測を呼ぶことになっている。
このため、まず比較対象を明確にする必要がある。前述でcpwを使った計算について、基準となる計算が1+1=2cpwということから比較対象となる基準値は2。

倍率をAとした場合、数式2*A=200と考えるとA=100となるため、倍率は100になる。

タッグチームで求められた数式には過剰加減処理というcpwが大きくなりすぎない、計算が行われる。
過剰加減処理を行ったcpwの計算は cpw/過剰加減処理係数 である。

過剰加減処理係数は2つあり、一つはタッグ係数、もう一つはシナジーの相関係数でこれらを掛け合わせたものが過剰加減処理係数となる。タッグチームにだけ存在する係数(タッグ係数)kがあり、これはタッグの熟練度や合体技の数、合体技からの勝利数、一緒に移動したバスの距離などが数値化されている。
タッグ係数の算出については専門サイトより算出することで得られ、テンコジの場合は12.50である。

またもう一つの係数にはタッグのシナジーを表す相関係数rが存在することが最近わかっている。天山小島は正の相関関係にあり、相関係数は0.80である。

このことから 過剰加減処理を行って求めらる真の倍率Bは数式は 

B = A / (k*r) = 100 / (12.5*0.80) = 10.00

つまり、真の倍率は10倍となる。故に「1+1=200であり、かつ10倍である」は正しいことから、仮説の元となる「1+1は2じゃないぞ。オレたちは1+1で200だ。10倍だぞ10倍」も正しいのである。

まとめ

このように計算間違いなんじゃないか?と疑問に思うことも、実は言葉が足りずに真意が伝わっていない事が多々ある。テンコジも試合後の興奮状態のため、伝えるべき言葉が足りなかったのだろう。このようにテンコジの定理が正しいことは証明されたので、変に煽るようなことは無いようにしなければならない。

また、実生活において疑問に思う事があっても、すぐに間違いと決めない方がいいだろう。相手に伝え漏れはないか?計算違いではないか?という確認をして判断する事こそ優しさである。

※2018年7月22日に加筆

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