何かとストレスを抱える現代社会。その背景には時間に追われて余裕が無い人が急増した背景があります。急激な情報化に伴い、様々なことが効率化され時間短縮がなされました。しかし、単純に機械的に短くなっただけで自分で考える時間管理ができていない人がほとんです。
今回は黒潮二郎の時間の有効活用法について検証します。
時間管理のマトリクス
時間管理について様々な管理方法が世の中にはあります。代表的なのは『7つの習慣』の第2の習慣である「時間管理のマトリクス」では無いでしょうか。
「時間管理のマトリクス」では、「緊急性」と「重要性」の2軸で行動を管理する方法です。これは「緊急かつ重要」の第一領域、「緊急では無いが重要」の第2領域、「緊急で重要では無い」第3領域、「緊急ではなく重要でも無い」第4領域に分かれる。
そして自分の行動を第2領域に集中させるようにすることが重要です。
しかし、多くの人が頭では理解できても実現することはできません。それはなぜか。原因は自分の行動すべてを一気に管理しようとするからです。
一つに集中する時間の有効活用
すべてを管理しようとすると難しいなら何か一つに集中するといいのですが、これまた実践できている人も多くはありません。一つに集中するのは簡単なのですが、そうすると他がおろそかになるトレード・オフに関係であるため、失われる方にフォーカスしてしまいます。
WRESTLE-1のプロレスラーである黒潮二郎はこの「一つのことに集中する」ことに成功した人物です。以前テレビでも紹介されていますが、黒潮二郎が時間を有効に使うために集中したことが「入場」で、そのため試合より入場の印象が強くついています。
黒潮二郎が時間を有効活用した入場方法
黒潮二郎はジャケットを着たまま戦うことでも知られていますが、具体的にどのように入場をしているのか。これを知ることが時間の有効活用法を学ぶ近道となります。
・入場の時にかかる音楽は福山雅治の「Hello」。
・ジャケットを開きながら観客へアピール。
・トップロープを前転で超えてリングインするも勢いがついて反対側へエスケープ。
・トップロープを前転で超えようとするも跳躍が足りず、ジャンプを繰り返す。
・コーナー付近のエプロンからトップロープを飛び越えるも、コーナーのセカンドロープを使ってまた元に戻る。
・コーナ付近のエプロンからトップロープを飛び越えるも、さらに飛び越えて横のエプロンサイドに着地。
・トップロープを潜るようにしながら潜らない。
・トップロープを半身だけ一旦潜るも、元に戻る。
・トップロープを潜るも、セカンドロープを潜って出てくる。
・エプロンサイドで側転。
・場外からヘッドスライディングのようにリングインするも、そのまま場外へエスケープ。
・リングを一周する
・場外をウロウロして観客席を回る。 など
これらを使い、入場をじらすことで観客の満足度を高めているのです。
失うものもあるが得るものもある
前述していますが、一つに集中するということは何か別のものを失う関係です。黒潮二郎は時間を有効活用するために入場に集中しました。その結果、入場よりも試合時間が短いなどと話が出たりましたました。しかし、その入場は話題を呼び、ついには先日WRESTLE-1リザルトチャンピオンシップまで獲得するほどになりました。
もし、第2領域を増やすことができないのであれば、黒潮二郎のように登場に、と言うわけではありませんが、一つに集中してみてはどうでしょうか。