日本人は外国人に比べて自己表現が苦手と言われている。なかなか人前では発言できない、思い切ったことが言えないという人が勇気を持って自己表現できるようWWEのエンツォ・アモーレを考察してみよう。
日本人は本当に自己表現できない?
日本人は外国人に比べて自己表現が苦手と言われている。外国人は小さい頃から学校でスピーチやディベートをするという習慣があるという。それに比べると日本での教育は金八先生以外ではなかなかディベートをするということがない。これには戦後の日本の教育や日本人の考え方によるもので、個人差がつかないように仕向けてきた。一時期の順位をつけいない教育がその典型である。
日本人の自己表現が苦手な理由はまさにここにあり、ただ単純に自己表現のスキルを磨いてこなかったからに他ならない。
逆に言えばスキルを磨けば自己表現できるのである。
ではどのようにスキルを学べばいいのであろうか。それはエンツォ・アモーレを知ることで触りを身に付けることができるであろう。
エンツォ・アモーレとは
エンツォ・アモーレはWWE所属のプロレスラーで現在クルーザー級のチャンピオンである。少し前まで身長が2m超えるビッグキャスとタッグを組んでいた。
ビッグキャスと比べると小さく見えるが180cmはあり、常に派手な衣装で登場し、マイクを使っては観客を大いに盛り上げていた。
下の動画は入場後のマイクアピールである。
5月のRAWの中で2週連続バックステージでの襲撃を受ける。さらに翌週にはパートナーであるビッグキャスも襲撃をされる。
この襲撃事件の蓋を開けてしまえば犯人はビッグキャスだったのだが、このことが原因でタッグを解消。クルーザー王座戦線に絡むこととなる。
No mercyではネビルの持つクルーザー級に挑戦。一方的にやられるもベルトも持ち出し、審判がそれに気を取られている間に股間を蹴り上げてダウンをとりスリーカウント。ほぼやられている展開ながらもクルーザー級王座を奪取する。
口が災いするキャラであるため、翌日のRAWでクルーザー級の選手たちに取り囲まれリンチに合う。そのことでGMであるカート・アングルより「エンツォに触ったら解雇」の約束を取り付けるわけだが、その時のマイクが凄い。実に15分ほど一人でしゃべっていた。
下の動画はその一部で他レスラーを挑発している部分である。
なかなかの侮蔑に満ちているものだが、長時間喋り倒してエンツォ劇場を演じるほどのマイク力を持っている。
WWEには抜群のマイクアピールとカリスマ性でスーパースターとなったザ・ロックの再来かと言われたり、言われなかったり。それだけマイクでの実力を買われている。
マイクを使った自己表現の仕方
エンツォのマイクアピールのポイントは一つ、決まったフレーズを使い続けることにある。決して大声で叫ぶだけではない。
多少長くても同じセリフを同じテンションで、同じリズムで言い続けることで認知され行っていることが伝わりやすくなる。
「My name is Enzo Amore~」の下りはすでに合唱されるくらいである。
もう一つのポイントは遠慮なく発言することで、ヒールになるということである。実のところ正直に言いたいこという奴は好感が持たれやすい。ただ、エンツォの場合は好感がブーイングの形で現れている。
もう気づいた人もいるかもしれない。同じセリフを同じように言って、遠慮なく発言をすることで人気になった選手が日本にもいることに。
そう、内藤哲也である。内藤もまた同じような形で自己表現をして成功した人物で、デ・ハポン!も試合後に大合唱になるところも似ている。
もし、自己表現に悩んでいるのであればエンツォを参考にマイクを持ってアピールしてみてはどうだろうか。