人間誰しも好き嫌いがあります。それは食べ物だけでは無く、人間関係にも多く見られます。
そして心では平等に扱わなくてはいけないと思いながらも、ついつい贔屓してしまうことがあります。しかし、その贔屓の仕方によっては周りから反感を買うこともあるので難しいところでしょう。そこで今回は、贔屓の達人である阿部四郎のことを考察してみよう。
- [目次]
- 阿部四郎とは
- プロレスと贔屓
- 贔屓することに価値がある
阿部四郎とは
すでにご存知とは思うが、改めて阿部四郎について。
阿部四郎とは全日本女子プロレスのレフリーを勤めた男性で、極悪レフリーとして熱烈な人気を博した。
小柄で小太り、白黒ボーダーのレフリーシャツがとても似合うナイスガイ。
元々は普通のレフリーだったが、ヒール軍団のブラックデビルや極悪同盟などに加担をして、偏ったレフェリングをしていた。
この偏ったレフェリングのおかげでヒール軍団がより悪くずる賢く映り、ベビーフェイスであったクラッシュギャルズの人気を加速させる一因となる。
当時の全日本女子プロレスは熱狂的な人気があり、その功労者の一人といえよう。
上手な贔屓の仕方
極悪レフェリーの名をほしいままにした阿部ではあるが、どのように贔屓をしていたのか。
以下の内容を元に上手な贔屓の仕方を身につけてほしい。
<一方の個人やチームと同時に登場>
本来、中立であるはずの人物が突如、片方の陣営と一緒に登場したらどうだろう。それは尋常じゃないダメージを与え、癒着しているのではないかと猜疑心を植え付ける効果がある。贔屓される陣営も特別感を感じ取るので良好な関係が築けるはずです。
阿部四郎の場合は、極悪同盟と一緒に入場をすることでクラッシュギャルズらベビーフェイスだけでなく、観客の心も惑わせることに成功している。
<凶器攻撃の黙認>
通常ではモラルに反し凶器を使用することができない人が多いのだが、それが黙認されるとしたら。人間が持つ本能が活性化して見たことのないパフォーマンスを発揮するだろう。
阿部四郎の場合は、凶器攻撃を黙認することでダンプ松本の竹刀攻撃をのびのびと行うことができた。このことでダンプ=竹刀の構図が出来上がっている。
<高速スリーカウント>
日常ではあまりないが、一年の中でごく稀に3カウントをとることがあるでしょう。そんな時は贔屓している側に有利に働くよう高速でカウントを数えてください。また、逆にやれている場合にはスローでカウントを数えるようにしてバランスを保ちましょう。
阿部四郎の場合は、極悪同盟の選手がフォールをしている時はものすごい速さでスリーカウントを取って極悪同盟を勝利に結びつけていました。
贔屓することに価値がある
一見、贔屓することは悪いことに思われるが、実のところそうではない。下手に贔屓すると全方向から不満が発生するのだが、阿部四郎のように上手に贔屓することで対立構造を明確にし、より強くすることができる。つまり、上手な贔屓はエンターテイメント化に繋がる。
もしかすると、贔屓したら自分は嫌われてしまうのかもしれない、そう思っているのならナンセンスです。今すぐ自分のお気に入りを甘やかし、大人としての贔屓を上手にして周囲をのびのび育てましょう。