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[感想]今年のG1クライマックス、同門対決が面白かった。特にCHAOSのオカダvs矢野戦

2017年のG1クライマックスは激闘の中、内藤の優勝で終わった。ということでの試合を振り返ってみる。
G1の見所としては優勝決定戦だったり、グループの代表決定する試合だったりが見所となりやすいが、実は同門対決が面白い。
と、いうのも現在の新日本はCHAOS、ロス・オインゴベルナブレス・デ・ハポン、バレットクラブ、鈴木軍といったユニットがしっかりしているため、ユニット間での抗争が主軸となっている。そのため中々ユニット内の同門対決はカードが組まれないのだが、G1の場合は出場選手で同グループあれば対戦が組まれる。今年はそんな同門対決が面白かった。



同門対決

今年のG1での同門対決は本体を除いてAブロックであれば、
CHAOSの「後藤 vs YOSHIHASHI」「後藤 vs 石井」「YOSHIHASHI vs 石井」の組み合わせのみ。
Bブロックであれば、CHAOSの「オカダ vs 矢野」、バレットクラブで「タマ・トンガ vs オメガ」、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンで「EVIL vs KUSHIDA」の組み合わせになる。

試合結果でいうのであれば同門対決の内容は
◯後藤 vs YOSHIHASHI●
◯後藤 vs 石井●
●YOSHIHASHI vs 石井◯
◯オカダ vs 矢野●
●EVIL vs SANADA◯
◯オメガ vs トンガ●
だった。

秀逸だったCHAOS同門対決、オカダvs矢野

やはりオカダカズチカが絡むと観客の雰囲気が絡む。その点だけでもスターである。そして対戦相手は矢野。さらにセコンドが矢野側に邪道、オカダ側にはもちろん外道がついている。

試合は矢野の悪ふざけのような感じであるものの、大した大技もなく成立していく。
もちろんセコンドの邪道外道がいい感じで絡んでくる。
場外でオカダが矢野に迫るところを邪道が間に入ってオカダを静止する。ところが矢野はセコンドの邪道を突き飛ばし、玉突きのようにオカダも倒れる。
そして立ち上がったオカダとなぜか邪道に金的攻撃。それを見て外道が矢野に金的をするも、外道も金的を食らっている。場外で選手とセコンド四人が金的攻撃で横になっているというシュールな絵面。この時コーラを吹きそうになった。

もう矢野ワールド全開。そして観客もそれを理解しているから激しい技の応酬がなくても楽しんでいる。
そしてそれぞれの持ち味が生かされていた。

選手の露出の必要性

今回、改めて思ったことが”キャラ立ちの必要性”だった。オカダと矢野は十分にキャラクターが出来上がっており、またそれを観客がよく理解していた。
だから矢野が少し方向を決めると観客も合わせて盛り上がっている。
矢野のキャラクターにオカダが合わせることで成り立った試合だが、序盤から激しい試合もできたであろう。
しかし、キャラ立ちしているのであえてする必要もなかったように思える。

決して他の選手がキャラ立ちしていないわけではない。ただ、観客によく理解されていないのであれば矢野のように許されるキャラでもないだろう。
そう考えるとあまり喋らない選手は不遇だ。EVILやらSANADAはNEVER6人タッグ王者なのに、あまり伝わってこないのは露出が少ないからだろう。

一番露出のある新日本でこれだから、有料中継すらない団体はもっと認知されていないんじゃないだろうか。
だから露出を増やす意味でも定点カメラでいいのでネット中継をすればいいのに、と思う。

蒲郡くにかず: