スモールパッケージホールド。
どちらかというと小馬鹿にされがちな丸め込み技だが、その素晴らしさを改めて考えて見る。
スモールパッケージホールドとは
スモールパッケージホールドとはプロレスのフォール技で、小包固め、首固めとも呼ばれる。
相手の左腕を自分の腕にかけ、巻き込むように後ろに倒れこむ。そして右腕で相手の左足を掴み、右足を相手の左足にかけて動きを抑える。相手は前転するようにひっくり返り、両足がロックされているので脱出に少し時間がかかる。
実際のところ、ダメージがあるわけでもないので返せない技ではないが相手の不意をついて丸め込むのでうっかり3カウント入ることもある。
スモールパッケージホールドの派生技
固め技でダメージがない技の代名詞としてあるスモールパッケージホールドも時代が変わると進化が起きる。
よりフォールを取りやすくするものや、入り方や形が少し違うもの、また落とすことによりダメージを与えるものなどの進化がある。
<完璧首固め>
プロレスリングノアの丸藤正道が使う技。通常のスモールパッケージホールドからさらに右腕で相手の左手を掴んだ状態でフォールする。
<電光石火>
新日本プロレス棚橋弘至の相手に向かって走りこみながら首固めに持ち込むフォール技。
<裏霞・赤霧>
新日本プロレス矢野通の使う技。通常のスモールパッケージホールドが引き込むように丸めるのに対し、裏霞は前屈みになった相手の首を捕らえて足を払い、前方へ回転させながら丸め込むフォール技。赤霧は同様な動きで相手の首に手を回す時にハーフネルソンの形になる。またこれらの動きの前には必ず背後からの急所攻撃が行われる。
<バック・トゥー・ザ・フューチャー>
新日本プロレスのKUSHIDAが使う技。フィッシャーマンズ・スープレックスの要領で捉えた相手の体を宙に浮かせ、同時に自らも飛び上がりながら空中で相手の右足を自らの両足で挟み込み、そのまま左半身から落下しながら相手の頭部をマットに叩きつけ、手足のフックを解かずに、そのまま首固めの要領で固めてフォールに移行する。
<神威・神威落款>
大日本プロレス”黒天使”沼澤邪鬼が使う技。神威は肩車の要領で担ぎ上げながら丸め込む。神威落款は神威のように担ぎ上げ落下させダメージを与えフォールに移行する技。
スモールパッケージホールドの名手
ではスモールパッケージホールドの名手は誰であろうか。
スモールパッケージホールドも色々と昇華していく時代。
それぞれが名手といっても過言ではない。
もし、一人に決定すると慣ればそれはマサ斎藤であろう。マサ斎藤といえば監獄固めではあるが、AWAでのラリー・ズビスコ戦でタイトルダッシュをするというスモールパッケージホールドの地位向上に貢献している。
マサ斎藤は現在パーキンソン病と戦っているのも含めて応援したい。
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